レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2019 第2戦 カザン大会から帰国した室屋義秀が優勝記者会見をおこないました。

室屋義秀コメント

「皆さまの大きなご声援をいただき、おかげさまで開幕から2連勝を挙げ、現在チャンピオンシップリーダーとして、2位とのポイント差を更に広げることができました。
これはひとえに皆さまのご支援のおかげだと思っています。

前大会のアブダビ戦から約4か月空いたカザン戦となりましたが、その間、機体はアブダビからドイツに輸送され組立をおこない、フランスで整備・改造をし、テストを繰り返していました。

5月に新しいパーツの開発が完了した後スペインに移動し、約1週間のトレーニングキャンプをおこないました。
パイロンを立てた状態でかなり精度の高いトレーニングが実施でき、データを取ることができましたので、自信をもった状態でカザン大会を迎えました。

フリープラクティス1・2・3では、純粋なタイムだと他の選手の方が少し速いケースもあったのですが、ペナルティがない状態で必ずタイムを出していたので、スコアシートの上ではずっと1位にいる状態でした。
これはレース日を想定したトレーニングとして積み重ねていただけでなく、他のチームにプレッシャーを与える戦略でもありました。

トレーニングキャンプの成果もあり、フライトの精度と、機体の進化がよかったと思います。最後まで非常に安定したレースはこびができ、優勝という結果として現れました。

優勝はできましたが、マルティン・ソンカ選手と常にライバルで競いあっています。彼も予選で2ポイントを獲得し、決勝では3位に入りましたので、現在9ポイント差です。
まだまだ気は抜けないですが、優位な状態で第3戦バラトン湖大会を迎えられると感じています。」

次戦は7月13日・14日にハンガリー・バラトン湖で開催されます。