〜WACとは〜
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WAC(World Aerobatic Championships)=曲技飛行世界選手権は、世界で最も長い歴史と格式を持つ曲技飛行の競技会で、1960年に開始され、世界各地で2年毎に開催されています。
参加選手は、航空先進国である欧米諸国を中心とした約20ほどの国々から、60〜80名のナショナルチャンピオンが集まり、約10日間の日程で、規定・自由・アンノウン・フリースタイルなどの科目を競い合います。
エアロバティックスは日本ではまだまだ知名度の低い競技ですが、選手の年齢層は非常に広く、若手からベテランまでが同じフィールドで技と精神を競い合う「生涯スポーツ」としても、とても魅力的な、欧米では非常に人気のあるスカイスポーツです。
〜エアロバティックス(Aerobatics)とは 〜
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エアロバティックスとは、飛行機を使い、空中に設定された1辺が1キロメートル四方の立方体空間(BOX)の中で宙返りなどの曲技飛行科目を行い、その技の正確性などを競う競技で「空のフィギュアスケート」形容されます。
競技クラスは、
●入門(プライマリー)
●初級(スポーツマン)
●中級(インターミディエイト)
●上級(アドバンス)
●無制限(アンリミテッド)
の5つに分かれており、上位2つのクラス(上級及び最上級)で世界戦が行われ、規定・自由・アンノウンの3部門で争われます。
「曲技飛行」と言うと、エアショーなどの華やかなアクロバットフライトをまず想像されると思いますが、同じ「曲技飛行」でも、エアロバティックスは、決められた空間の中で定められた技をいかに正確に行うかを競う「競技」です。
この競技の難しいところは、パイロットはあらかじめ決められた飛行空域(BOX)内で、常に変化する上空の風などを考慮して正確に科目を行わなければならない、という点です。 競技に使用する機体は小型のレシプロ機なので、気流の影響を非常に受けやすく、その分、操縦にも緻密さ、繊細さを求められます。
また、操縦技術を競う、というと、「自分の腕一本で戦う」というイメージですが、エアロバティックスで求められるのは、単に飛行機を操る高い技術力だけではありません。自身と飛行機と自然、この三位が一体となるための集中力、判断力、精神力に加え、己の身体と精神の調和、そのための心身のコントロール力など、非常に高度な能力が求められる、厳しく、また奥の深い競技です。
〜WAC2011大会概要 〜
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●開催地:イタリア・フォリーニョ
●開催期間:8月31日〜9月11日
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大会公式サイト